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お子さんのことで自分を責めるご家族

ここ最近は、共働きが増え、忙しい毎日を送られているご家庭も増えてきました。

忙しさのあまり、歯みがきなどむし歯予防が十分に行えていないことがあります。

とくに、ひとり親の場合は、さらに時間的な余裕が作れず、より子どもに目がいかなくなることもあります。

そんな中で、わざわざ仕事を休んでまで、当院にお子さんを連れてきてくれる人もいます。

その方は職場の制服を着てやってきます。忙しい合間を縫って子どもを連れてきてくれたのです。それはものすごく大変なことだと思うのです。日中は働いて、帰宅してご飯を作る時間には子どもに不満なく待ってもらうために少しおやつを与え、なかなか子どもと接してあげる時間が少ないので遊んでいると、どうしても他の子よりも寝る時間が遅くなって生活が不規則になってしまう。

そんなご家族に対して、「おやつが多いです、夜も早く寝かしつけましょう」といった一辺倒な対応ではたして良いのでしょうか?目の前のその人の家庭環境なども考慮したプランを立案する必要があると思います。

 

ご自身ではお子さんを日常的に見てあげることができないため、子どものむし歯を見た時に、ご家族は「むし歯にさせちゃったね。ごめんね」という申し訳ない気持ちになってしまいます。その気持ちはできるだけ減らしてあげたいです。

子どもの歯は乳歯なので、重度のむし歯であっても、永久歯との生え変わりの時に健康なお口を手に入れるチャンスがもう一度あります。

だから今、負い目を感じるのであれば永久歯になる時に予防を頑張りましょう。

症状が大変な時は、押さえつけて治療をすることもあります。大泣きして抑えつけて行う治療は本当はやりたくありません。誰もがつらい思いをします。

予防をしっかりして、お子さんもご家族も辛い思いはできるだけ減らしたい。

お子さんのことになると自分に責任を感じるご家族は非常に多いです。

でも、それはお子さんのことを大事に思うからこその気持ちです。

その気持ちに当院は寄り添っていきたいと思います。