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歯医者で大泣きするので連れて行きづらい

 初めて行った歯医者で大泣きして、それ以来歯医者に連れて行けてない。

 

医院での相談ではないですが、プライベートで受けた相談で、初めて行った歯医者で大泣きしてしまって、それ以来歯医者に連れていきづらくなってしまったという相談がありました。

 

歯が生えたらむし歯予防のために歯医者に通いたいけれど、連れて行っても上手にできるか心配、、、泣いてしまわないかな、、、など、お子さんのことを思う親ならではの悩みだと思います。特に一人目のお子さんの場合には親としても初めての経験で、心配でいっぱいです。

しかし、歯医者の場合にはむし歯ができてしまってからでは処置も大変になります。一番良いのはむし歯を作らないようにすること。そのためにはやはり小さい時から歯医者さんに定期的に通うことが大切です。

 

特に3歳くらいまでの未就学の子では多いと思いますが、行うことは検診やフッ素を塗るだけなど簡単なことでも、歯科医院のその独特な雰囲気に不安になって泣いてしまう子は多いと思います。子どもの立場からすると、家ではいつもお母さんと一緒にいるのに、歯医者に来た時に急に親と引き離されて診療台に乗せられて、口の中を見られる。そんな経験は今まで一度もないことです。正常な発達をしている子であればここで泣くことが普通の反応です。

じゃあ親としてはどうすればいいかというと、泣いちゃってもOKという気持ちでいてください。そして終わったら”上手にできたね”といっぱい褒めてあげてください。

 

特に未就学の年齢では、親が思っている以上に子どもは親の感情に敏感です。子供の前では平静を装っていたとしても、自分の子どもは感じ取れると思います。もし歯医者に連れて行く時に、”うちの子上手にできるかな?”とか”泣いちゃわないかな?”って気持ちで歯医者に向かうと、その時点で子どもとしては親の不安な気持ちを感じとります。そんな時に急に診療台に寝かされて口を調べられたら、、、とっても怖い経験になってしまいます。

 

当院でも子どもが診療に上手に適応できている家族を観察してみると、親としては初めての歯医者は泣いて当然、そのうち上手くなるでしょ!くらいの心持ちのご家庭の方が子どもは上手に適応してくれているように思います。親の気持ちが”歯医者に行くことは何も心配ない、泣いても全然OK”という明るい気持ちだと、子どもとしても”新しい場所に来たけどお母さんはニコニコしてて不安はなさそう”とか”ちょっと口の中調べられたけど、終わったらお母さんすごい褒めてくれた”という気持ちになると思います。同じことでも受け止め方はずいぶん違うと思います。

当院は明るく楽しい診療を心がけています

当院スタッフもお子さんの不安が少なくなるようにだけでなく、連れてきていただくおかあさんおとうさんの不安が少しでも無くなるように心がけて診療にあたっています。診療が明るく楽しいものであると、ご家族だけでなく、我々も嬉しくなります。

初めての歯医者が心配、前の歯医者では泣いちゃって歯医者が苦手、そんな子は当院では大歓迎です。